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『弾言』を再読した
再読して、色々と触発される部分もあったので、再度レビュー。

弾言 成功する人生とバランスシートの使い方弾言 成功する人生とバランスシートの使い方
(2008/09/25)
小飼 弾山路 達也

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前回は本全体の構成は中途半端だよねというまとめをしたのだけれど、各章の質は、決して低くない。むしろ、ひとつひとつの章に思考を触発される部分があり、かなり面白い本だといえる。

そんなわけで今回は、第1章「ヒト Part1」の「強さとは何か」というテーマについて考えてみる。本書の中で、弾さんは、「どんなものでも強みになりえる」と指摘している。飽きっぽい人も、ハマりやすい人も、どちらも「強く」なりうる。

これは要は、「自らの個性を引き受けろ」ということ。よく、自己啓発本(本書もその範疇だ)の類のAmazonレビューで、「この人はすごい。しかし我々凡人には、彼の真似はできない」と書く人がいる(本書のレビューでも、そういう趣旨のものがある)。

しかし、当たり前の話だが、我々は小飼弾やスティーブ・ジョブズになることは、絶対にできない。同様に、彼らが我々に成り代わることもできない。それが個性ということだ。そして、成功者というのは、自分の個性(プログラマーならコンピュータが好きだとか、聖職者なら慈愛の心を持っているとか)を十二分に活用することができた人のことをいう。つまり、「成功者の真似をする」という発想には全然意味がないのだ。

本書の第1章「ヒト Part1」のサブタイトルは、「自分の価値を『見える化』してレベルアップ」。その名の通り、この章では「自分を知る」「自分の個性を探る」ための手段をいくつも紹介している。

その代表的なものが、「真似をする」というもの。先に書いたことと矛盾するようだが、そうではない。「真似をする」ことは、それ自体が目的ではなく、自分を知るための手段だ。真似ようとしても真似しきれない部分。それが、自分の「個性」だといっていい。

人生に万能の解はない。名門大学から一流企業へ就職した挙句、リタイアして現在はニート、なんて人も、少なくない。そういう人は、ジョブズいうところの「他人の人生」を生きることに、疲れてしまったのだ。世間一般に言う「強い」職業に就いたところで、自らの強みを活かすことができなければ、全然意味がない。

そういうわけで、得体の知れない「自分」という存在と、どうにか格闘していくためのアドバイスが、本書の第1章には書かれている。個人的には、この第1章「ヒト Part1」が、一番有用な部分だと思った。他にも面白い部分はいくつもあったので、またレビューするかも。
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